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最近、渋さ知らズオーケストラの日比谷野音のライブにようちゃんと行った。
お客さんにチケットを安くゆずってもらえる話があったのだ。

4時開始、最初は懐かしのいつもの渋さの演奏でサルヘンとか玄界灘とかいて良かったし、その後の舞踏も良くて、音楽もラジオのチューニングしている時のピーって音と女性コーラス4人だけでやってるやつが実験的でかなりよかった。
しかし、その後、AKB48のマネなんだかなんなんだかわからない、HKB28とかいうキャピキャピしたおんながゾロゾロ出てきたあたりから雲行きが怪しくなって来た。
なんなんだ?これは?ギャグなのか、なんなのか。
演奏しないでオケ流してるし。

まあまあまあ、と思って次に出てきたのは御大「三上寛」
これぁキツい。40分ほど人間ノイズを浴びせられた。
演奏はドラム2台がシャーシャーとシンバルを鳴らしたりサックスも参加したり、後で考えると
この演奏は良かった部類に入るのだが。

この後出てきた、R&Bシンガーっぽいキーコさんという歌い手が出てきた時も、全然盛り上がらなくて、かわいそうになった。その後のラッパーもダメで、またその後のラッパーは多少持ち直したが、singo02というラッパーが出てきたときも、やっぱりダメだった。

大体、たくさんのゲストが出てくるのだが、だれも紹介しないから、今歌っているシンガーorラッパーが誰なのかもよくわからないのだ。だから携帯のネットで調べて、多分今歌っているのがキーコという人だな、と考えながらみなくてはイケナイ。
すると携帯のホームページに今日のメインゲスト、ベンダビリリというアフリカの車椅子に乗って演奏するグループも予定が合わず来れないと書いてある。なんにも言ってなかったぞ!
なんて適当なんだ!!!

これはカオスを表現してるのか、ミスマッチを表現しているのか、と前向きに捉えようとしたが、僕にはやっぱりなんとも手抜きでやっているようにしか思えなかった。
なのにお客さん達は、曲が終わると「イエーイイ!」と狂気の歓声を上げるので、それがまた不似合いな気がした。
僕たちはいたたまれなくなってしまい、最後までみられず、途中退場して皇居の周りを散歩することにした。巨大な桜田門をくぐった。


多分、出演していたゲストも、それ自体で観ればきっとカッコイイのだろうが、一緒にやることによって、お互いに良さを消しているのではないのだろうか。
singo02なんて名前聞いた事あって、そうとうカッッコいいと聞いてたから、全然良くなくて残念だった。
ゲスト集めて、テキトウにやって良かったら渋さ知らず、悪くてもお客は騒ぐ。

帰りの車で、あそこがヒドいとかそんな話しを延々した。
結論、真剣にやっていないってのが一番ヒドいと思う。
アングラ総合エンターテインメントみたいな売り込みだったかもだが、そもそもアングラとはなんなのか?と考えた。
僕の場合は、売れなくても真剣にやっている、そういう気迫みたいなモノにやられるのだ。
下手でもかっこ悪くても、心を打たれたりするものがある。
長い時間をかけて、人生かけて、丹精込めて作品を作っていく。
その姿に「お前も好きなんだな、このバカ野郎!(空手バカ一代でのバカ)涙が出て来ちまったじゃネエか」てな具合で、泣くのです。

昔、富山県の田んぼの中に「大豆鼓ファーム」という舞踏団体の「かかあ列伝」という公演を見に行き、バックは初めての渋さ知らズの演奏で、今でもあの綺麗な旋律を覚えている、僕はかつて無い感動で、綺麗だっためちゃめちゃ綺麗だったと泣きじゃくったのだった。僕はあの時刻印を付けられた気さえした。あの綺麗な旋律は僕を誘い、いざなう旋律だった。

そんな特別な思い入れがある、渋さ知らズの今の姿をみて、僕はウィルスとキノコの話を思い出した。
キノコというのは、僕たちの目に見えるが、あれはキノコ菌が死んだ姿なのだと言う。
キノコ菌が生きている間は、人の目には見えない。
死ぬことによって形ができて、やっと人間でも見られるようになる。

昔の田んぼの中で演奏していた渋さがウィルスだったとして、今の渋さは目に見えるキノコになってしまったんだなと思った。目に見えて形もしっかりして、人は喜ぶかもだけど、それはもう死骸のようなもので、抜け殻のようなもので、それを見てみんな喜んでいるけど、そこにはホンモノのウィルスの働きなんてもうないのだ。

ホンモノのウィルスの目に見えないウニョウニョした働きを信じるべきだ。カタチになってしまったキノコなんぞをおっかけても何も大切な事は分からない。と思った。

評価固まってしまったものよりも、僕はそのウィルスを追っかけていきたいし、自分も死なずウィルスで居続けたい、と思うのだった。キープ オン ウィルス。

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by unkeeen | 2010-09-30 04:48